自分のことしか考えず、平気で人の物まで食い尽くしてしまう食い尽くし系。
食い尽くし系って治すことができるものなのか、気になっている方も多いかと思います。
家族や恋人が食い尽くし系であった場合、できることなら治してほしいですよね。
しかし、これって本当に難しいことなのです。
もちろんゼロとは言いませんが、基本的には治らないと考えていいでしょう。
本記事では、食い尽くし系を根本的に治すことの難しさについて考えていきます。
「元」食い尽くし系である夫の極端な末路
ある女性がYahoo!知恵袋に次のような投稿をされました。
元食い尽くし系旦那との食事について
小学校高学年の子供と夫婦の3人暮らしです。
結婚当初、2人でお鍋をすると私が用意している間に食べ尽くす。おかずも大皿だと好きなだけ食べる夫。
子供が産まれ、3人で同じ物を食べるようになってから食べ尽くす事がいかに困るか話し合いをしました。
話し合い後、夫は極端に食べなくなりました。
私と子供が食べてるのをじーっも見てる。
食事中の会話もなく、話をふっても聞いてなかったと言いながらずっと見てます。
そして残す?食べられない?残ったら全部食べるから大丈夫と異常に言ってきます。
外食しても同じ。
自分は頼まない。メニューを渡しても私たちが食べ終わるのをひたすら見て残してもいいよと言ってきます。
そして残した物を必死で食べてます。
そして、自分は足りないけど帰ってラーメン食べるからいい。言うのですがなんだか惨めっぽくてつらいです。
なんだか一緒に食事してても楽しくないので困ります。普通に楽しく食事したいだけなのに、どのように夫に話せば良いでしょうか?
普通のペースで楽しく美味しく食事というのは伝わらないんでしょうか?
引用:Yahoo!知恵袋
食い尽くし系であった夫と話し合い、食い尽くさなくなったと思ったら今度は極端に食べなくなってしまったようです。
食い尽くさなくなったらすべてが解決!とはいかない、食い尽くし系問題がいかに厄介であるかがよく分かる強烈なエピソードですね。
投稿者さんは家族で普通に食事を楽しみたいだけなのに、それってこんなに悩まなければならないことなのでしょうか・・・
治ったように見えても「食い尽くし精神」は治らない
食い尽くし系の問題は、食い尽くすという物理的な問題と、人を思いやる心の欠如や自己愛の異常な強さなどの精神的な問題があります。
この夫は物理的な問題は一応解決したようですが、精神的な問題の解決には至っていないように感じられます。
食い尽くし系を指摘したら一切食べなくなるなんて、極端すぎて辟易します。
この質問にも「適量を食べればいいのに」「3分の1だけ食べるとかできるはず」という回答がつきましたが、どうもこの夫にはそれが難しいようですね。
なぜこの夫は普通に食事ができないのか、食い尽くし系の根本的な問題である精神的な部分を治すことはできるのか、考えていきたいと思います。
いつでも被害者ムーブ
この夫からは異常なほどの自己愛の強さを感じます。
食い尽くしを咎められ、好きに食い尽くせなくなった自分が可哀想だと言わんばかりの被害者ムーブです。
被害者ムーブというのは所謂、加害者側なのに被害者かのように振舞うことを意味します。
「ご飯を食べるな」なんて言われていないのに、わざわざ自分から「残り物しか食べさせてもらえない人」になりたがっていますよね。
そうすることで、酷いのは妻であって自分は悪くないと主張したいのです。
この自己愛の強さは、はっきり言って治らないです。
注意したり話し合ったりして治るものではありません。
「適度」など曖昧なことが分からない
この夫は、曖昧なことを理解するのが苦手なように感じます。
「食い尽くす」か「全く食べない」しかできず、「適度に」「適切な量」が分からないようです。
このような特性はグラデーションがありますので、軽いものだとそこまで生活に支障はないと思います。
ですがこの夫は特性が強く、極端な行動しかできないのだと考えられます。
そしてこの特性は治らないものです。
この特性に子供の頃から気づき、自分に合う対処法が分かっていれば上手く付き合っていくことも可能ですが、大人になった今からだと非常に困難なことです。
周りの人間はかなり疲弊することでしょう。
子どもへの影響より自分優先
家庭での食生活は子どもに大きな影響を与えます。
食い尽くし系が子どもに悪影響なのは言うまでもありませんが、いつも残ったものしか食べない父親を見せられ続けるのも、健全な食生活を身につけられるとは思えません。
この夫は、自分の行動が子どもにどう影響するのかを考えることができないようです。
子どもに対する影響より何より、自分がどうしたいのかを優先せずにはいられないのです。
これも自己愛の強さによるものですので、簡単には治らないでしょう。
食い尽くし系を無理矢理治しても解決しない
食い尽くし系の根本的な問題は精神的なところにあると考えます。
発達障害が関係していることもあり、トレーニングにより一定レベルのコントロールは可能であっても、根治は難しいことが多いです。
さらに、訓練の成果で食い尽くす行動そのものを抑えることはできても、その自分最優先な自己愛の強さは残念ながら治りません。
行動そのものを抑えることだけが目的であるならば、食い尽くし系を治すことはできると言えるかもしれませんが、人を思いやる心を持ってほしい、人の気持ちを考えようとしてほしい、そのような根本的な精神部分を改善することが目的であるならば、食い尽くし系は治らないと言わせていただきます。
投稿者さんが求める「普通のペースで楽しく食事」は、今の環境で叶うことはないでしょう。
もしかするとこの夫も本当にわからなくて困っているのかもしれません。
歩み寄るためには専門家の手助けが必要な状況かと思いますが、そう簡単に解決する問題ではありませんね。
もし子どもに食事は楽しいものであると感じてほしいということを最優先するのであれば、夫婦関係の思い切った決断が必要になるかもしれませんね。
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