食い尽くし系の被害。
ちょっと目を離したすきにおやつが食べられた。
自分が食べるつもりのメインディッシュが食い尽くされた。
こんなことが日常茶飯事になっていたら、身も心も荒みきってしまいます。
ですから配偶者が食い尽くし系ならば、自分を守るために離婚という選択肢を持っていいのです!
この記事ではちゃんと慰謝料を取れる方法も考えてみたので、「食い尽くし系と離婚したいけどできない」とお考えの皆さんの心を少しでも楽にできたら幸いです。
食い尽くし系と離婚する場合有責にできるか
食い尽くし系に日々腹を立てている人であれば、「離婚したら絶対有責だろ」と思うでしょうが、実際は単にされた悪行を訴えるだけではうまくいかないかもしれません。
性格の不一致で片付けられてしまうと慰謝料の請求が難しくなってきます。
慰謝料請求案件としては不倫、悪意の遺棄(夫婦間の義務を怠ること)、モラハラおよびDVが挙げられます。
倫はまた別問題として、食い尽くし系を悪意の遺棄やモラハラ、DVにどうつなげていけばいいか今回のエピソードから考えていきましょう。
食い尽くし系は離婚事由としたら慰謝料がとれるかという相談
大食い・食い尽くし系の夫に愛想を尽かしています。これは離婚事由になりますか?慰謝料せしめて離婚したいです。
具体的には、
①大皿料理、鍋料理、鉄板料理を家族分を考えず食べ尽くす
②子供のために買い置きした菓子類、ジュース類、箱アイス等を食べ尽くす
③計画的に作り置きした3〜4日分の惣菜を食べ尽くす
④自分のご褒美として購入し楽しみに隠し置いた私の高級菓子を食べ尽くす
⑤家族分の個数のデザートを1人で食べ尽くす
⑥災害用に買い置いているカップ麺を食べるor職場に持っていく
⑦他所から頂いた菓子折りは自分の部屋に持っていき食べ尽くす(頂いたことを知らないことも多いです)
⑧冷凍用に多めに炊いても炊飯器の米は炊いただけ食べ尽くす
何百回も注意しています。時には下手に出、時には激しい口調で、時には私や子供が泣いてしまうこともあります。それでもやめません。
特に④⑤をやられると大袈裟でなく殺意が湧きます。
隠そうにも豪邸でもないのですぐ見つかります。
食料を買い溜めないようにしていた時期もありますが、私も仕事をしているため毎日スーパーにいけませんし、特売のものは買っておきたいです。
夫は一切調理をしないので、そのまま食べられない食材には手をつけませんが、ツナ缶や練製品、冷凍食品などは盗み食いされます。
とにかく口卑しいです。フードファイターかよ!というくらいものすごい量を食べます。毎日毎日家族人数の3倍の量を調理しています。うんざりです。
夫は幼少期体が弱くかなりの偏食だったそうです。なので食べること自体が義両親には極上の喜びだったようです。さらに封建的な田舎の長男教育を受けているので、家にある食べ物はすべて自分のため、独占しても許されると思い込んでいます。
そんなに食べたいのなら自分で食べ物を買ってくればいいのにそれはあまりしません。家族に対する意図的な嫌がらせなのかというと、そういうわけでもないのです。
悪気なくやるので万策尽きている感があります。
ちなみに稼ぎは良く食費の捻出に問題はないです。ギャンブル、浮気、酒乱、暴力等もないです。
こちらに優位に離婚できるでしょうか?
引用:Yahoo!知恵袋
ひええ・・・エピソードが多すぎます。
本当に日常茶飯事なんでしょう。
これは恨みが積もり積もっていることがひしひしと伝わってきますね。
食い尽くし系の被害に遭った皆さんなら「わかる!」と頷けることも多いのではないでしょうか。
自分からは一切作らないくせにわざわざ冷凍ものを解凍したり缶詰や練り物に手を出したりと、本当に自分のことしか考えてないことがよく表れてます。
食い尽くし系と離婚するとき慰謝料を取るためにできること
食い尽くし系は毎日接していると嫌なものだと分かる一方で、周囲に理解を得にくいものでもあります。
特に離婚ともなると「そんなことで」と言われかねません。
こうした過小評価されがちな難点で離婚する場合は、誰もが納得するよう客観的な理由を組み立てていく必要があります。
記録を細かくつける
相談者さんは今回8項目に渡り食い尽くしの被害を具体的に挙げていますが、法的な場ではもう少し記述する必要があります(もっとも不特定多数がみるネット上の相談ではこの程度にとどめておく方がいいのですが)。
たとえば日時、食い尽くし行為のとき食い尽くしをする夫が一人で部屋にいた状態か、止めるにあたってどんな会話をしたか、などを記すと精神的苦痛についての客観的な証拠に使えます。
特に②や①、⑤あたりは子どもも絡んでくる内容なので、児童虐待防止という観点でも離婚の正当性が増すでしょう。
加えて被害を受けた証拠写真やレシートも保管しておくと、物品証拠として法的に有利になる可能性が高くなります。
弁護士に相談する
このエピソード、実は返信や追伸に「非正規雇用なので離婚時にお金が欲しい」「仮に食い尽くしが治れば離婚しなくていい」ということが書かれております。
そうなってくると離婚をゴールと設定したとしても、即離婚の前に別居などの段階を踏むことが選択肢に挙げられます。
離婚を相談する場合はもちろん弁護士に相談すべきですが、そうでなくても「法的にどうか」という見地をお伺いできるという点でも弁護士に相談することが効果的です。
加えて食い尽くし行為以外非が見当たらないというのはあくまで相談者さんの主観で、相談しているうちに自分では思わなかったがモラハラを受けていた、と気付けるかもしれません。
また、食い尽くし系に限らず夫側が今の家庭環境に不満を持ってない場合、離婚を持ちかけたら「はいそうしましょう」というわけにはいかないのは火を見るよりも明らかです。
反対されることはもとより、暴力やモラハラ、ストーカー化、といった怖い目に遭う可能性があります。そうした場合にも弁護士はしっかり対応してくれるでしょう。
発達障害の観点から攻めてみる
食い尽くし系には一部発達障害が疑われる人たちがいて、相談者さんの夫も可能性としては十分あり得ます。
特に相談内容の②、③、⑥、⑧からは食べ物はその場で食べる物だけでなく、備蓄用としても必要だという概念が乏しく、ADHDの症状「計画性に乏しい」が当てはまるでしょう。
また、あげるつもりではない食べ物を勝手に食べられたらどんな気持ちになるか想像できてない=「想像力の欠如」という観点ではアスペルガーも疑われます。
なかでも④、⑦はその顕著な例と言えます。④では高級菓子を隠しているのはなぜか考えたら、「嫌がらせではない」が真実ならば手を付けないはずです。また、通常とは異なる包装がされているだろう菓子折りは(宛名でも書いてない限り)「ご家族様へ」というつもりで贈ったものである点を理解できてない点が⑦からはうかがえます。
こうした点をしっかり説明した上で精神科の受診を促した時批判的な態度を取ったり、受診後も自分の悪癖を治す努力が見られなかったりしたら、場合によっては悪意の遺棄として解釈可能と考えられます。
食い尽くし系から慰謝料を取れるかどうかはケースバイケース
当然ながら、食い尽くし系から慰謝料を取れるかどうかはケースによって異なります。
そして、食い尽くし行動があるという理由だけで慰謝料を取ることは簡単ではありません。
実際にはかなり難しいと言われています。
またお子さんがいる場合は、慰謝料という観点だけではなく、養育費への加算も視野に入れるといいかもしれません。
いずれにせよ、食い尽くし系と離婚したくなるのは当然です。
そして、お子さんを守るためには勇気ある英断だと思います。
本当にお疲れ様でございました。
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