家族に「食い尽くし系」がいると、楽しいはずの家族団らんが苦痛となる場合があります。
子供の頃は家族から離れるのは難しいので、耐えるしかなかったという方もいるのではないでしょうか?
そのような方が大人になった時に実家に寄り付かなくなるというのは、ごく自然なことだと思います。
今回は、「食い尽くし系」がいる実家との付き合い方について考えていきましょう。
両親も容認!実家の兄が食い尽くし系
昔から兄の食い尽くしに悩んでいるという相談者さん。
そんな実家には帰らなくていいよ!と思わず言いたくなるエピソードをご覧ください。
実家に帰るのが嫌になりました。
私が我儘なのか、あるあるなのか客観的な意見をお聞かせください。
まず兄(二人)が食い尽くし系で、人の分を考えません。
実家では大皿に料理を盛って出す家ですがメイン料理は父と兄の前に置かれ、私は手が届きません。
昔からそうなので、学生のころは数が決まっている料理などは、人数分で割ってほしいと要求していましたが
偏食な兄は不貞腐れて食事をまともに取らず離席してしまいます。
(嫌いな食べ物が多く、メインを人数分割ったら食べられるものがなく満足に食べられないからです)
そうすると父母が私に「譲りなさい」と言いい、こちらも気分を害しますので、
それ以来兄が満足して食べ終わるまでメイン料理が食べることができません。
これが嫌で私が料理をするときは各々の皿に盛りつけていましたが、
兄は配膳する横から「これ(嫌いな食べ物)は自分の皿に盛らなくていいから」と口を挟んできます。
自分が嫌いなだけなのに、いかにも遠慮してる風の言い分にモヤモヤし、当然副菜類は残されむかつきました。
現在私と長兄は家を出て一人暮らしをしていますが
年1ほどで一人で帰省する際に、実家家族+私分の個数のケーキを買った際も
一番に次兄が食べ、父母が各々の分をとっている最中に、長兄が予定なく帰宅したため
「ちょうどケーキあるよ」と残ったケーキを長兄に差し出されてしまいました。
当然買ってきた人(私)が遠慮するべきという雰囲気で礼の言葉もなく
せめて遠慮の一言くらいあってもいいのではと思ってしまいました・・
おかげで私は食事はなんでも美味しくありがたくいただけるようになりましたが笑
食事然り私が譲るのが当然なのも我慢の限界なので、よほどのことがない限り
実家に立ち寄らないですし、手土産なく、食事もとるつもりはありません。
発言小町より引用
・・・なんだか悲しくなってしまうエピソードですね。
食い尽くし系の兄2人に、それを容認している両親。
相談者さんが落ち着ける場所が実家にあるようには思えません。
せめて両親が相談者さんの味方でいてくれたらよかったのですが・・・
エピソードから考える、食い尽くし系が誕生する家庭とは?
もちろんこのエピソードから、この家族についてのすべてが分かるわけではありません。
しかしこの少ない情報からでも、兄がこのような食い尽くし系となった原因はこの家庭環境にあるということが伝わってきます。
男性優位な家庭
「メイン料理は父と兄の前に置かれ」という文言から、この家庭では男性が優位な立場である可能性が高いです。
このような家庭は時代が進むにつれてかなり少なくなってきていると想像しますが、ゼロではないんでしょうね。
兄の食い尽くし系については両親の影響、生育環境の影響も大きいと言えます。
男性優位が当然の家庭で育った場合、その考えから脱却するのは非常に難しいです。
そしてまた自分たちの子どもにも影響を与えていく、という負の連鎖が起こります。
「男性優位家庭=食い尽くし系になる」というわけではありませんが、男の自分は我慢する必要がないという自意識を親が斡旋してしまっては悪影響はまちがいないでしょうね。
食い尽くし系となる原因の1つと言えるでしょう。
誰かの我慢で成り立っている家庭
メイン料理は兄が食べたいだけ食べ、相談者さんは残った分しか食べられない。
ケーキを買ってきたのに兄に奪われる。
相談者さんはいつも我慢を強いられていますね。しかも子供のころから。
いや・・・本当に可哀想・・・。
両親もそれが当たり前になってしまっています。
誰かがいつも我慢をしなければならない家庭は健全だとは言えません。
いつも誰かが我慢をしているということは、いつも誰かの我儘が通っているということです。
また、男性優位な家庭では、誰かがいつも「我慢する役割」を負わされる構造があります。
この場合、相談者さんがその役割を担うことになっていたのでしょう。
結果的に、兄たちは自分勝手な振る舞いをしても咎められない環境で育ってしまった可能性があります。
現在、相談者さんは1人暮らしをしているとのことですが、今の実家は一体誰の我慢で成り立っているんでしょうね。
男性優位な家庭ですので、想像するのは容易いですよね・・・
食い尽くし系の根本的特徴
「食い尽くし系」と呼ばれる人たちの多くは、自己中心的な性格が強く、「自分最優先」で物事を考えるという傾向があります。
他人の気持ちや考えを察する能力に欠けているため、食事で自己中心的行動をとっていても問題だと感じません。
また、指摘された際には「恥をかきたくない」という防衛反応から責任を認めず、言い訳に走ることが多いんです。
結果、家族の輪を乱し、誰かにストレスを与えてしまいますが、本人的には何も気づいていないことがほとんどです。
だから非常に厄介なのです。
食い尽くし系がいる実家との付き合い方をどうするか
このような「食い尽くし系」の家族がいる場合、どのように対処すれば良いのでしょう?
特に大人になり、実家との距離感を考えられるようになった今だからこそ、できる選択肢があります。
距離を置く勇気を持つ
家族とはいえ、必ずしも仲良くする必要はありません。
「実家に帰るのが苦痛」であれば、その頻度を減らすのも一つの方法です。
相談者さんが「年に1回帰省する」と話していますが、極端な話、無理に帰らなくてもいいのではないでしょうか?
大切なのは自分の心の平穏です。心が疲れる関係性には、一定の距離を取るべきでしょう。
手土産や料理の負担を減らす
むしろ、食べ物に関するトラブルの元になるのであれば、実家へ手土産を持っていくのも避けた方が良いかもしれません。
実家に何かを持参する義務感に縛られる必要はありませんし、「手ぶらじゃ失礼かな」という考えを捨てた方が楽になれます。実家の兄の方がもっと失礼な生態ですから・・・。
問題を周囲に伝える
特に重要なのは、「食い尽くし系」の家族を外部に隠さないこと。
兄が結婚を考えた際には、その婚約者に事前に事実を伝えるべきです。
あえて衝撃的な言葉で言うと、新たな被害者を生み出さないための配慮です。
本人が反省しないのであれば、せめて周囲がリスクを知っておく必要があるでしょう。
まとめ:実家の食い尽くし系問題
「食い尽くし系」の家族問題は、単なる食事の話にとどまりません。
家族の中で「誰かが我慢を強いられる」という構造や、常識が通じない相手との接し方がテーマとなる、非常にデリケートで根深い話です。
もし今あなたの目の前に「食い尽くし系」の家族がいる場合、一人で悩まず、自分の心が壊れない選択をしてくださいね。
気持ちが追い詰められるならば、無理に家族を変えようとせず、自分を守るための距離を保ちつつ、堂々と自分自身の生活を大切にしていくべきです。
どうか、あなたが幸せを感じる道に進んでください!
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